レネー・ゼルウィガー主演の映画『ブリジット・ジョーンズの日記』を初めて観たのは中学生の時。
こういう女性もいるんだなぁ、結婚する恋するって大変なんだなぁ、自分とはまだまだ無縁な世界と思っていたら、わたくしブリジット・ジョーンズと同じ年齢になっているではありませんか!
この物語レネー・ゼルウィガーがかわいい、ヒュー・グラント、コリン・ファースがかっいい!なんて思って観た印象のほうが強かったのですが、30代の独身女性がロンドンで生活する様を描くアラサー婚活物語なのです。
映画は観たことがあるけれど、原作で読もうと思って本を買いました。
タイトル通り日記で時系列に物語が進んでいくのですが、ブリットの性格や生活スタイルには途中で読むのをやめようかと思うほどでした。
最初は自分に似ている、ダイエットも続かないし恋愛や内面の安定もない、と共感をしていたのですが、ブリジットは自分に「甘い」んですね。
変わりたいと思っている私は引きずられてしまいそうで読むのをやめそうになったのですが、途中くらいから客観的に読むことが出来ました。
ブリジットはちゃっかり幸せになるのですが、それは毎日懸命に自分らしく生きているからかなぁと思いました。
時に失敗、後悔もするけれど、自分に正直に懸命に「ダイエットがんばらないと!」など向き合って。
内面の安定にも向き合って。
アラサー(英語で表記すると「around the age of 30」ですって)の起源は2006年頃。
『ブリジット・ジョーンズの日記』の小説が書かれたのは1996年。
『セックス・アンド・ザ・シティ』1998年。
やれアラサーだの、やれ婚活だの悩んでいるのは日本だけと思っていたのですが、ロンドンやニューヨークでも同じ現象が起こっているんですね。
2000年前半まで女性は玉の輿にのれるためにがんばってきたけれど、2000年中ごろより女性のあり方も変わって社会進出より女性も自分で選択肢を持って生きる時代になってきました。
多様化する世の中で選択肢がたくさんありますが、等身大のブリジット・ジョーンズの姿にパワーをもらい、私も懸命にくるしいことがってもがんばろうかなと思いました。
もうすぐ新年ですし、ブリジットのように新年の誓いでも立てますかな。
『ブリジット・ジョーンズの日記』ならぬ『ユリジット・ジョーンズの日記』。
(ブリジットが掲げた新年の誓いで「恋人がいないからと、ふてくされること」は私もやめたいと思います。そして()書きの中身が何より重要なのですが、「内面の安定をはかり、人としての尊厳を失わず、中身を充実させ、ひとりでいるも完璧な女性だという自己認識を持つこと」を忘れずに凛としていたいです。なかなかむずかいですが。やれやれ。)