大学を出てから、婚活パーティー会社で10年ちょっと、同じ会社の結婚相談所部門で2年ちょっと働きました。
今はやめて全く別のジャンルの仕事をしていますが、婚活パーティーの仕事をしてた時にいろんなことが変わりました。その変化を書いていきます。
最も変わったのは、広告媒体がアナログからインターネットに変わったこと。
良くも悪くも、これがめちゃくちゃ大きかったと思いますが、婚活パーティーにとっては悪く変わってしまった感は否めません。
アナログからインターネットに変わって、大手の業者は広告代がめちゃくちゃ安くなって非常に利益が出たんじゃないかなと思っています。
僕がいた会社もインターネットの広告になって月間数100円も広告代が安くなりました。
広告代が安くなったことにより、そこそこの婚活パーティー業者は、みんな全国に出て行きました。
ただし、関西から東京、中部から東京に来た業者はあまりうまくいかず、東京から全国へ参入した業者がうまくいったと思います。
地方には、東京から来たと言う触れ込みがいいのかなと言うふうに思います。
ざっとあげると
エクシオ
シャンクレール
パーティーパーティー
ホワイトキー(ホワイトキーは北海道発東京経由)
このうちアナログ広告時代に全国展開していたのはエクシオだけだったと思います。
そう考えるとエクシオはすごいなぁって思いますね。
それによって何が起こったのか、地方でやっていた小さい会社がことごとく潰れました。
地元を中心にやっていた中には良い業者が多かったんですが、やはり東京から来た巨大勢力には勝てなかったと言うことでしょうか。
インターネットからさらに進んで、ポータルサイト時代
大手がホームページのSEOで集客を始めたのと同時に、オミカレや街コンジャパンのようなポータルサイトが出てきました。
インターネットに変わった事はそんなに問題はなく、自然な流れかと思うのですが、ポータルサイトがSEOの上位を取ったことがパーティー業界をダメにした理由だと僕は思っています。
ポータルサイトのメリットはいろんな業者のスケジュールがまとめてみることができるという、最大のメリット以外はデメリットのみです。
業者審査は特になく、お金を払える業者なら全業者掲載可能なので、大手さんは別ですが、それ以外の業者は本当にいい加減なところが多いです。
少なくとも業者の審査をして掲載すれば良いのですが、お金を払う業者なら全て載せると言う姿勢のポータルサイトなので、業者の質がこれによりめちゃくちゃ下がりました。これはもうほんとに間違いないです。
僕がよく言うのは、ポータルサイトでは探さずに自社のホームページで探すべき。
しかも「婚活パーティー 地域名」とかで検索して2ページ目とかに出てる業者の方が意外と良い会社が多いかなと思っています。(上位に出てくるのはポータルサイトと大手ですからね)
アナログからデジタル広告に変わって客層が変わった
これは、本屋さんの原理と同じです。
アマゾンが出たことにより、人々は本屋さんにいかなくなりました。
買いたいと思っている本を口コミやどこかの噂で聞いて、それをアマゾンで購入すると言うような形です。
インターネットがない本屋さん時代は、本屋さん自体に足を運びプラプラしながらいろんな本を立ち読みして、興味がある本を買う、と言うことが結構あったのですが、インターネットの時代になって本屋さんで知る本みたいな部類の本は全く売れなくなりました。
アナログ時代が、最もパーティーが良かった理由の1つとして、婚活パーティーを知らない普通の人がすごく多く参加してたと言うことです。
どういうことかと言う、ホットペッパーやじゃらんなどの広告媒体がメインでしたので、グルメ情報や、旅行情報を見るためにその雑誌を見ていた人が「なんだろうこれ?」と婚活パーティーを初めて知って、試しに参加してみようと言う方が実はめちゃくちゃいました。
そういう方の中に非常に良い方と言っては失礼ですが自然な人が非常に多かったんですね。
インターネットになってどうなったかというと基本検索ベースです
「婚活パーティー・カップリングパーティー・マッチングサイト」などなど出会いのツールの言葉を知っていてそれを検索する人しか原則来ません。
さらに、ポータルサイトを見ていろいろ大手を比較してそして参加する
いわゆるプロ的な参加者様が非常に多くなったのがここ数年の出来事です。
まぁこれは変わることができませんし、これからもこの路線で進んでいくので、婚活パーティーではもう自然な人がなかなか参加しないのかなと思っています。
地方ではまだクーポンマガジンなどに婚活パーティーの広告が出ていますので、地方の方はそんな広告に載っている業者さんに、参加するっていうのが意外と良いかもしれません。
全国展開の業者がメインになったので首都圏ではホテルや会議室ではなく自社会場が増えた。
自社会場が増えたことにより、設備や内装のきれいさは非常に進みましたが、時間貸しではないために業者が回数を打てるようになったんですね
土曜日や日曜日なんかは1日4-6本もパーティーを打つようになったので当然お客さんは割れますよね。
ですので30vs30とか50vs50とか大人数パーティーはほぼなくなりました。
ほとんどが10vs10もしくはそれ以下でやるパーティーになってるような気がします。
マッチングサイトにナンパが流れたため真面目な人が残った
婚活パーティーは2割程度のナンパ目的、遊び相手探し目的の方がいたんですが、マッチングサイトにそう言ったお客さんがすべて流れて、婚活パーティーはナンパや遊び目的の方がほぼいなくなりました。
もちろんゼロではありませんが・・
これは一見非常に良くなった傾向だと思いがちですが、やはり数%ナンパ目的の方がいた方が、言い方悪いかもしれませんがパーティー自体は楽しく盛り上がります。
ナンパの方はトークもうまいですし、見た目がそこそこの人も多いので、お客さんがパーティーを盛り上げていたと言う部分が少なくともあるので、マッチングサイトに流れたことによりパーティーはちょっと真面目だそうでますと言う流れになっています(ナンパも必要悪ということなのでしょうか?)
結婚相談所系のパーティー屋さんが増えた
昔、お見合いパーティー時代は、結婚相談所系のパーティーは非常にお客さんが暗く地味にやっている感じでした。
また、2010年位から始まった街コンにより明るく楽しいフリースタイルのパーティーが出てきました。
しかしその街コンも衰退し、残った会社が婚活パーティーに移行しました。
現在は、
1、結婚相談所からの婚活パーティー
→結婚相談所はとにかく会員を集める広告代が高かったんですよね。そこでIBJが広告側にパーティーを開催し、そのお客さんを婚活サイトに流すという手法をやったところ、婚活パーティーまで盛り上がっちゃったという感じですね。
2、街コンからの婚活パーティー
→街コンの残党が、1つのお店を借りて、謎解きコンや何とかコンというようなスタイルで婚活パーティーに流れてきました。
3、もともと婚活パーティーをやっていた婚活パーティー
という感じで婚活パーティーの業者も3パターンになってきました。
これからの婚活パーティー
僕はもうやめたので、どうなってもいいっちゃいいんですが、やはり愛着のあった業界なので、ずっと続いていて欲しいなと言う気持ちがあります。
脅威なのはほんとにマッチングアプリだと思います
昔の出会い系サイトとシステムがスマホになっただけで同じなんですが、出会い系サイトはマスコミや世間に潰されましたが、やはりマッチングアプリは凄く強いと思います。
ナンパや犯罪の温床も多いので、今よりは衰退するかと思いますが、婚活パーティーは昔のようにお客さんが戻ってくると言うのはなかなか難しいかなと思っています。
街コンも潰れたように新しくできた出会いのツールは、持たずに潰れてしまうんです。マッチングアプリも要は出会い系サイトですから絶対に犯罪やナンパも増え、世間のバッシングはどうなるかわかりませんので、今後はわかりません。
ただ、婚活パーティーに関しては今後も続いていくことは間違いないと思います。
どういう形で進んでいくかは分かりませんが、まぁ地味にいくんじゃないかなと思っています。
やはりデータだけでやりとりをして会うマッチングアプリと、5分でもいいので生で話して続けていく婚活パーティーと言うのだと、やはり人間は1回会ってからのほうが絶対良い出会いができると思ってるんですね。
なので婚活パーティーはいろいろありましたが、30年続いている出会いツールだと思います。