『格付けしあう女たち』を読んで│アラサー婚活日記

ここを読んで下さっている女性の方も一度くらいは「女のマウンティング」の経験があるのではないでしょうか。
私はあります。20代に嫌というほど女子会でマウンティングされたことが。
これは会社のランチ会だけではなく、大学時代の女子会などいろんな場所で。
会社の先輩でかなりマウンティング大好きな人がいて、おかげで私は自己否定モードになって自信喪失。
上手な立ち振る舞い方が分からず必死にもがいていたので、ストレスもひどくて、5年経った今でも気持ちの切り替えが出来ないほど。
もうこわくてそれ以降、女子の集まる場所はトラウマで気の置ける友達しか会っていないです。
その後、先輩も私も部署異動したけれど、どの場所でも女がいたらどこでもはじまるマウンディング…。
幸いなことに一番ひどい先輩みたいな方にはその後出会っていないけれど、もう二度と経験はしたくない。

一番ひどかった先輩は恋愛体質な方ですぐにランチ女子会を開いて、まずは「彼氏、結婚の有無」を聞いて彼氏がいると言ったら彼氏の会社名や役職、学歴、年齢、付き合った年数、出会った場所、デートの場所(記念日のレストラン、プレゼント)、住んでいる場所、親のステータスを聞いてくる。
それで見定めて自分の話しをしてくる。
「私は旦那さんがいて、世田谷区にマンション買って、レストランはだいたい港区で、土日は車でドライブ。家も光熱費もぜんぶ旦那さんが支払ってくれるから、私が働いた分は自由に使っていいの」と。
そこまで聞いてない、ってところまで言ってくるし、マウンティングされると嫌でも比較をしてしまい自己否定モードに。
彼氏に言っても「気にしないのが一番」「距離をうまく取って」しか言われない。
で、彼氏を見ると「先輩はブランド物のバッグプレゼントされたと言っていたな…この前の誕生日プレゼントまだもらってないな」と思ってしまったり(失礼なわたくしです)。

会社に行けば、先輩もネイル、新しいお洋服、私はネイルもおしゃれもしていない・・・そこでまたマウンティングがはじまり、仕事でもプライベートでもパワーを失われた私は彼氏に八つ当たり、けんかが続き、フラれることに。
で、会社で別れたことを聞きつけた先輩は心配したフリをして励まし?にくる。
そこで「私は別れている期間がなかったから」という聞いてもいない前段を言って話し始める・・・もう正直どうにかなってしまいそうでした。

先輩の異動が決まって落ち着いて私が異動した先も女性比率が高い。
先輩みたいな強烈な人はいませんが、やはり気づかないうちにマウントは取られているもの。
結婚や出産のことなど聞いてきます。
強烈な先輩は同世代でしたが、異動した先はお子さんが成人した方が多く
「結婚は?って今の時代は聞いちゃいけなかったかしら」と。
正直、こういう会話のやり取りも疲れるんですよね。

そんな中、最近、教科書のように読んでいる白河桃子さんの『格付けしあう女たち』を読みました。
20代のマウンティングがつらい時期に読みたかったよ…。

女子カーストが生まれる場所は4つのようです。
ヒマがある集団
狭くてぬるい均質な集団
逃げられな集団(会社、ママ友など)
「悪の種」が集団に紛れ込んだ場合

この中でも「人をうつにする」ほど、プレッシャーのあるものになるケースは「悪の種」が集団に紛れ込んだ場合だそうです。

女性は本来、それほど争いごとが好きではありません。カーストを作ることで全員が得したり、全員が居心地がいい、ということはまずありません。
カーストが生まれるのは、負けず嫌いで競争が好き、という人が、発起人になる場合があります。
格付けを作ることで自分が満たされる人がいて、初めて生まれる。
私はこれを「悪の種理論」と呼んでいます。その人なりのルールや物の見方、格付けの仕方を周囲に押し付けるのです。

-p40

たしかに、強烈な先輩は負けず嫌いで競争が大好きだった。
よくランチ女子会を企画して、しかも題名が『○○(部署名)女子会(もう女子ではないけど、ドラマ『オトナ女子』にちなんで)』というメールが届く。
それで同じ部署の男性に「ランチ女子会なんだ!」と言って、ランチ会の報告まで行く。
写真を撮るのも大好きでよく女子会の写真を撮ってSNSにUPされました。
なぜか私は写真映りの悪い目つむりの写真…
この本を読んだら少しでも客観視出来たのかもしれませんが、30代になっても女性は苦手です。
本当に好きな友達は人を見た目や仕事、彼氏の有無、結婚の有無で判断しないです。
だから、気の置ける友達といるのは心から楽しいし自然でいれる。
よく観察をするとこういう女性のほうがマウンティングや愚痴や悪口、噂話をする人より美しいですよ。
内面も美しいのでお化粧をしなくても人柄が滲み出ています(女性の世界にいるからこそわかる。男性陣よ、内面の美しい思いやりのある女性を選んで)

強烈な先輩は反面教師と思って、私は誰に対してもフラットでマウントを取らない人でいたいと思います。
言われたつらさが分かるので。
マウントされた私もヒマで自分に自信がなかったから気落ちしていたのだと思います。
自分の人生に自信を持って楽しく生きれてきた今はマウンティング女子会に行くヒマもないです。

隣の芝は青く見えるとよく言うけれど、比較をしないことが一番ですね。
自分が心地よく生きることが何より大切ですから。
人はそれぞれ唯一無二。誰にも比較できないですよね。

いい人生を歩みたいです。