みなさまは結婚相手がどんな人がいいか、また自分の人生はどういう人生がいいか真剣に考えたことはありますか。
私が結婚相手に求めていたのは「ハイスぺ」でした。
理由は自分自身が専業主婦になりたいのと自分の人生に自信がないので結婚相手で自分の価値を上げるためのリボーンでした。
では、どうして専業主婦になりたいのかというと仕事がつらいし、仕事が楽しくない、楽したい、専業主婦と言ってまわりから羨ましがられたいなどの気持ちがありました(本音で語りすぎ…失礼します)。
で、婚活パーティーでもハイスぺ男性の開催に応募して行っていました。
ですが、ハイスぺ男性は次の点でなかなかうまくいきませんでした。
ハイスぺ男性は、とにかく忙しい。
30代で年収1,000万円だと医者や自営業や大手企業。
とにかく忙しくて平日9時-17時の仕事をしている私とは違う時間軸で動きます。
とにかく忙しいのでハイスぺ男性の時間が空くと自分のリラックス時間に使うかあとよく勉強いている人が多かったです。
で、平日9時-17時で平凡に生きている私とは話す内容も違うしかみ合わない。
読んでいる本の内容も違うし、時事ネタで話す階層も違う(バカ丸出しでしたよ私は)。
また将来の展望も違う。
年収1,000万円前後を稼いでいるというと、やはり過去それなりに努力を重ねてきた人。
小学生の頃から勉強を頑張って難関を乗り越えてきた人。相当努力をしています。
平凡に生きてきた私の努力軸とは違うので、ここでも話しはなかなかかみ合いませんでした。
で、コロナ禍で人生いろいろ悩んで模索してどん底にいた時に友達のハイスぺ男性から、
ある一言を言われたのです。
「俺の知っている夫婦に専業主婦にはいない。あと社会人で働いていない人はいない。女性はライフスタイルも変わるし子どもが産まれたら環境は変わるから俺は結婚相手に働いてほしいと無理強いはしないけれど、何かに取り組んで稼ぐ力を持ってほしい。何かに努力している姿に惹かれるから。人生に目標を持って仕事をがんばったら人生が変わるし、あと出会う人も変わってくるよ。恋愛や婚活で相手のために頑張るのではなくてまずは自分に向き合って人生を懸命に生きたら生き方が変わってくるよ」
正直、つらい時期に言われたので、言われてよりどん底…となりましたが、この言葉がその後の人生を変えるきっかけになりました。
私は他力本願で頑張り方を間違えていたのだと気づかされました。
それで、コロナ禍で時間が出来たのもあって「人生設計」と立てることにしたのです。
で、まずは勉強!と思って、「婚活」という言葉の生みの親である白河桃子さんの『専業主婦になりたい女たち』を読むことにしました。2014年12月1日に第1刷発行なので、2021年と市場は変わっている部分もあるのですが、私の考えは2010年代と変わらないのでとても勉強になりました。
この本ではどうして女性が専業主婦になりたいのかの背景も書かれています。
それは自分の母親の影響が存分に多いとのことです。
幼い頃からのロールモデルになっているようです。
たしかに、祖母も母も専業主婦だった。
祖母は戦後生まれの人でその時代は女性が男性を支える時代。
母親が私を生んで育てた時代も女性は結婚して家庭に入って子どもを育てるのが何よりの幸せと言われた時代。
いかにスペックのいい男性と巡り合えるかで女性の人生も変わってくる。
幼少期、そのような姿を見ていたので、自分もそれが女性にとっての最大幸せだと植え付けられたんですね。
友達を見たら、お母さんが働いていた友達は、結婚しても働いている。
母親の時代はそれでもよかったのかもしれませんが、母親が結婚して私を産んだ時代から30年経過。
時代は変わっている。
安部政権が「女性活躍推進」を重視するようなってからは、ワーキングマザーという言葉が出てきて今はそれがふつうの時代になっています。
それでも、結婚して金銭で苦労をするのは嫌…だから、ハイスぺがいいと思っても
本に書かれていた専業主婦と働く女性では「生涯年収で2億円違う」という言葉。
に、に、2億円も違うんです。
そうすると生活水準も変わってきますよね。
住む場所や食事やほしい本命を買えるようになるし、海外旅行にも行ける。
衝撃でした。
私に私の人生を変える言葉を言った男性は「自分で稼げるようになると選択肢が広がって自分で人生を選べるようになる」とも言いました。
本当にほしいものは自分で選んで手にするのだ、と。
これはほしい憧れのブランド商品やお洋服ではなくて結婚相手にも通じますね。
勉強して自分の軸を作って選択肢を増やす。
結婚生活も相手ありきの生活ではなくてヒエラルキーのないフェアな関係でいられるためにも大切なことですね。
見た目をよくしようと思って選ばれ待ちの状態になっていた私ですが、自分磨きを懸命にして環境を変えて自分で「選べる」人生にしたいと思います。
本書には「離婚」やシングルマザーについても書かれていました。
結婚して子どもを授かっても夫婦は血がつながっていない。
結婚前には知らなかった性格ですれ違いもある。その時に資産がないから離婚出来ずに我慢をする人もいる。
だけど、その時仕事があって収入があると離婚を選ぶことも出来る、と。
あと結婚相手がハイスぺでもいつリストラに合うかわからない。立場が変わって役職が落ちる可能性もある。
相手の年収が下がると自分の人生も左右されてしまう。そんな時に自分が稼いでいたらそれに影響されない。
あぁ…とても勉強になりました。
ハイスぺの友達、悩んでいる時に厳しめの言葉でつらかったですが、とても必要な言葉でした。
ありがとう。
(ちなみにハイスぺ友達とは友達なのでお互い恋愛感情はありません。今のところ。未来は何があるか分からないですからね、フラットな気持ちでいようと思います)